壮明氏（父）は梅山窯（１８世紀）を再興し以後人間国宝浜田庄司氏他多くの著名芸術家の指導も受けながら独創性に富んだ作品を手掛け受け継いだ三男荘明こと中村康平氏もまた更に研鑽され梅山窯の名を高めるとともに伝統を重んじながら進取の気風に富んだ見事な作品を数多く生み出されました。 筒茶碗などにも たいへん味わい深く斬新なものがあります。 この赤楽茶碗ははんなりとらした女性らしさも感じられ大変気に入ってお譲り頂いたものです。 東京帝国大から文部省に入られ国宝などの文化財の調査研究をされた田山方南先生の箱書と銘がございます。 一般的な楽茶碗の形も素晴らしいですが こちらの塩筒型のように ふっくらとした 温かみのある造形に富んだものも 大変素敵だと思います。 サイズは直径約１２センチ 高さ約１１センチです。