中村篤　総単板モデル　推定1960年代 （中出阪蔵工房在籍時または独立後間もなく） 中村篤氏は今ではあまり知られていない製作家かもしれませんが、1960年代、中出阪蔵のギター工房を支えてきた製作家です。 独立後もその製作技術への信頼より、河野ギター工房出身の野上三郎氏からアルトギター製作も依頼されたりしていたようです。 出品のものは、トップは1弦側のブリッジ斜下とバックの中央近く全体（6弦側）に割れ補修がある個体です。バック上部に少し段差がありますが、全体的にはあまり目立たない状況だと思います。 また前所有者は内部も自身で塗装した様で、ラベルの印刷は塗料溶剤に溶けて消えてしまっており、モデル品番は不明です。使用材料より中位〜中上位モデルと思われます。 ネックは薄めで握り易く演奏性は良好で、音も芯のある響きだと思います。 弦長 : 656ｍｍ　 ナット幅: 51ｍｍ 弦高 : 12フレット 6弦4.2mm 1弦3.6mm ネック : やや順反り 優れた職人が製作した総単板ギターであるなら、多少の割れ補修は気にならないという方は、 中村篤氏の手工　総単板クラシックギター をどうぞ宜しくお願いします。 ギターは古い輸送用ハードケースに入れプチプチ等で梱包して発送いたします。 種類···クラシックギター