解法のテクニック 数学Ⅰ 著者：矢野健太郎 発行：科学新興社 1988年1月20日　改訂版第8刷 　数学教育に熱心だった矢野健太郎氏が、高校生に向けての”応援歌”として執筆した参考書。解答への考え方（道筋）を示した本。 　「まえがき」には「本書は7章、40節、266項目から成っている。全体としての特徴は、重点項目の分析細分と、1項目1頁完結の要点強調」と説明。 　「各節の初めにfundamentalsとして基礎の基礎を並べた。（中略）問題に続いて、テクニックとして、進入と着地の見通しを立て、解答には、右方に逆矢←を設けて、思考の繋がりと、答案面に表れない作業を補った。各頁には色刷りで、techniqueと書いて、解法を鮮明にし、theoryと書いて重点を強調し、remarkと書いて、盲点を指摘した」と語っている。矢野氏の、読者への思いが滲み出ている参考書と言える。 ※経年劣化のため、表紙や小口には多少、シミが見られますが、本文には書き込み、線引きは無く、36年前に発行された本とは思えないほど、奇麗な状態です。