こちらの異彩を放つ不思議な指輪は、私が信頼する古い知人――世界中の霊具や呪術的遺物を蒐集してきた探求者より託されたものです。 彼は多くの運命を見届け、無数の力をその手にしてきましたが、この霊具だけは“他とは違う”と語りました。 曰く、「福が多すぎると、平穏でいられなくなる」。 あらゆる場面で幸運が舞い込み、手放しに成果が転がり込む日々に、次第に現実感を失っていったそうです。 「私は十分すぎるほど福に満ち溢れた」――その言葉と共に、彼はこの指輪を私に預けたのです。 【五つの加護】 ■終わらぬ幸流 些細な出来事ですら好転し、予想以上の成果や好機が続きます。偶然の連鎖が、運命の追い風となって働きかけます。 ■人心吸引の環 特別な言葉を使わずとも、人の心が自然と引き寄せられます。敵意すら和らげ、孤独とは無縁の人間関係を築くことができるでしょう。 ■尽きぬ繁財の波 商いや金銭面での巡りが良くなり、収入源が絶えません。特に流動的な分野（投資、販売、ギャンブルなど）との相性が強まります。 ■見えざる守護の幕 霊的・物理的な災いを遠ざけ、無自覚のうちに事故や病気を避けて通れるようになります。神仏の加護とも言われる不可視の防壁です。 ■祈願の形象化 強く思い続けた願いが、様々な縁や状況を通じて徐々に現実へと姿を変えていきます。引き寄せの法則よりも深い“霊的媒介”の力が宿ります。 【譲渡にあたって】 こちらは、持ち主に過剰なまでの幸福をもたらします。 それゆえに、人生の流れが大きく変わり、人間関係や価値観が試される場面もあるかもしれません。 それでもなお、「幸福の奔流に身を委ねる覚悟」がある方にこそ、次なる継承者となっていただきたいと願っています。